北野白梅町のだいりき亭へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
北野白梅町のだいりき亭へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
北野白梅町といえば、イズミヤです。
嵐電・北野白梅町駅に隣接する、というより圧倒するようにそびえ立つ、イズミヤ白梅町店。
私、ここのトイレをよく借ります。といっても、別段このへんに用事が多いわけではありません。
が、散歩でウロウロしてる時などに立ち寄る回数は、妙に多かったりします。
何か、足が向くんですよ。そこら中にある公衆便所や観光トイレではなく、イズミヤに。
何にそんなに惹かれるかといえば、あの郊外感ではないかなと。
郊外型スーパーが希少な京都市内中心部にあって、堂々と凡庸さを誇る、その雄姿。
郊外に住む私には、その凡庸さこそ馴染むというか、ライフラインが繋がった感慨さえ抱くんですよ。
あと、京都の公衆便所にはちょっとした個人的トラウマもあるし。
梅小路公園のトイレで大いなる用を足してる時、壁の上からこちらを覗く同性の方と目があって以来、
私、京都の公衆便所が苦手です。全くどうでもいいことですが。
そんな(どんなだ)イズミヤ、そしてそんなイズミヤのある北野白梅町。
商店街との闘争を呼んだこの大型スーパーも、今となっては昭和の動態保存に見える現代にあって、
「街」の象徴ともいえる餅系食堂はしっかり、健在。その名も、だいりき亭。
力餅→大力餅→大力という流れを確信させる店名ですが、全然関係なかったら、ごめんなさい。
神護寺ライトアップへ向かうバスを待つついでに、寄らせてもらいました。
だいりき亭は、イズミヤ白梅町店から西大路通をちょっと北上したところにあります。
いや、嵐電北野白梅町駅から北上というべきでしょうか。
店頭では、餅系ならではの寿司類の持ち帰り販売スペースもあり。定休日は金曜日。
「だいりき」と力強く銘打たれた、店の表。
食べログではこの店「大力食堂」となってました。「大力食堂(ダイリキテイ)」という表記。
食堂と書いてテイと読め。餅系食堂、やはり謎の奥が深い。
メニュー。
実に餅系らしいラインナップと値段設定ですが、甘党系のものはありません。
メニュー裏。
「きざみ揚げ&ねぎを、卵とじ」の衣笠丼もしっかり完備。発祥地・衣笠も近所やしな。
衣笠丼が「京都オンリー」というのを、私は長いこと、知らんかった。
私のおかんが作る丼は絶対これで、私も特に意識せずに丼を作ると、これになる。
というか、冷蔵庫にあるもんで手短に丼を作ると、必然的に、これになる。
と、どうでもいい衣笠丼話を経てやってきたのは、巻き寿司。
ベーシックな味わいですが、続いてやってくるうどんの出汁とは抜群の相性を見せます。
そしてやってきた、きつねうどん450円なり。
もちろん、「きざみ揚げ&ねぎ」の京都仕様。何の断りもなく、問答無用でサーブされます。
出汁は、実に餅系。麺は何となく自家製麺っぽいしっかりした感じでしたが、どうなんでしょう。
で、しっかり腹も膨れたので、バスに乗って夜の神護寺へ向かいましたとさ。
乗ったのは、JRバスの高雄・京北線。「北野」バス亭、だいりき亭からだと結構、遠いよ。
客は、淡々と中華そばを食う爺さん、便所に超長時間こもってたおばさん、
店員のメガネっ娘に顔と注文を覚えられたのが凄く嬉しそうな挙動不審の中年男、あとおっさん数人。
店の前の西大路通の歩道は、立命らしき学生カップルがうじゃうじゃ歩いてますが、
この店には特に入ってくる気配はありませんでした。
そんな、だいりき亭。
好きな人と行ったら、より餅系なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、餅系です。
【ひとりに向いてる度】
★★★★
ノープロブレム。テイスツグッド。
ひたすらに、よろし。
【条件】
日曜 16:10~16:35
だいりき亭
京都府京都市北区北野上白梅町10
大力食堂(ダイリキテイ) – 食べログ