京都・嵐山花灯路2010へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
嵐山花灯路。
紅葉シーズン終了後の閑散期対策+夜はどこも行くとこない対策として、
嵐山の名勝のあちこちに電飾を設置、幻想的なビジュアルで観光客増加を目論むイベントです。
桜シーズン前の閑散期対策として始められた東山花灯路の弟版のようなものであり、
あっちは2003年のスタート、こっちは2005年から始められてます。
内容としては、嵯峨嵐山のランドマークたる渡月橋の華麗なるライトアップを始めとして、
十三参りで有名な法輪寺をCGでサイケに染め上げるデジタル掛け軸ことD-K LIVE、
嵯峨名物の竹林もライトアップし、協賛有料企画として一帯の名刹の夜間拝観も行うなどなど。
最後の協賛有料企画以外は、基本、全部無料で楽しめてしまうわけであります。
幻想的な夜の嵐山を、無料で楽しめてしまうわけであります。
五花街の舞妓さんと写真を撮れるコーナーなんてのまで、あったりするわけであります。
となれば、金はないけど暇と性欲はある若者がいっぱい来るのが、世の掟。
加えて、他所の方にはどうでもいい話ながら、嵐山と東山は大阪方面からのアクセスが案外、良好。
それなりに時間はかかるものの、東山なら京阪、嵐山なら阪急、一本で来られます。
JR京都駅スタートで鈍臭いバスに乗りこみ地獄を見るのは嫌だけど、
電車で気軽に行けて、夜の嵐山が楽しめて、全部タダなら、行ってみようかな。
この夜の嵐山花灯路は、正にそんな感じの元気いっぱいな人たちで、溢れかえってました。
嵐電駅近辺の混雑を避け、三条通から渡月橋へやってきたの図。
河川標識には、桂川と大堰川の両名併記。この辺では桂川のことを「大堰川」と呼びます。
ここより上流は、保津川。さらに上流になると、また大堰川。理由は、知らん。
左岸から、渡月橋。17時50分ですが、花灯路、全開です。
橋のみならず、その背景であり嵐山の山裾も光で染め上げ、雄大な景観を実現しています。
もちろん岸辺は、三脚ぶっ立てる連中と見物人のラッシュ。もちろん前へ行くほど、大混雑。
絵が暗いのは、撮ってるカメラがしょぼいゆえ。ただ現場の光量自体も、低め。
橋の上から眺める、幻想的な夜の嵐山。
「左側を通って下さい」「立ち止まらないで下さい」「車道へ降りないで下さい」という係員の絶叫と、
しょっちゅう通る地元の原付や軽トラが、幻想的な光景と絶妙なコントラストを描いてくれます。
人間、充満してます。観光丸出しの見た目のくせに、渡月橋、何でこんなに歩道が狭いんでしょう。
上の写真だと今イチ混雑加減がわからないので、右舷からの眺めを。
十三参りの帰りにこの橋を渡った時は、確か歩道がなくて、橋の真ん中を歩けたと思うんですが。
記憶違いでしょうか。それとも単に我が家がモラルハザードだったんでしょうか。
ちなみに、橋の手前の堰では自家発電中。偉い。ライトアップ全部をまかなってるかは、知らんけど。
橋を渡りきった先の、遊覧船乗り場近辺。
灯が点いてるのは、星のやの上り桟橋でしょうか。水面への反射、全然撮れませんね。
この背後の中の島公園では、渡月橋をバックに舞妓さんとタダで写真が撮れるコーナーあり。
もちろん死ぬほど混んでいるので、冷やかしで近づくことさえできません。
一帯では、嵯峨芸大生によるアートも展示中。
芸術的意図に基づいて芸術的に作られた、アートです。地元の小学生が作ったのではありません。
アール・ブリュな気分を盛り上げられながら、さらにアートな法輪寺のD-K LIVEへ向かいます。
十三参りの看板のある裏口から、寺へ。もちろん、もう少し先にある表門からでも入れますよ。
着きました、D-K LIVE。
野外レイヴをやってるわけではありません。やったら無茶苦茶ハマる気もしますが。
CGでリアルタイムに生成したイメージを、プロジェクターで投影する、デジタル掛け軸ことD-K LIVE。
世界的なデジタルアーティストの長谷川章氏が発明した空間照明アート、だそうです。
ゆっくりと、しかし目に見えて変化していくイメージ。
そのイメージと本堂との相乗効果も、常に変化。様々に「飛んだ」幻覚を見せてくれます。
レタッチを過激に失敗したような画像で恐縮ですが、でもこれがD-K LIVEの現場。
「十三まいり」の看板も、完全に「飛んで」ます。あ、ちなみにここの入場、無料。
幻想的な雰囲気を盛りたてるのは、ニューエイジっぽい音楽。
でも、トランスかけて完全に寺レイヴにしてしまったら、外人とかは大喜びするでしょうね。
喜び過ぎて、喜び薬や悟り薬を大量に持ち込んでしまうかも知れませんが。
しつこいようですが、撮影やレタッチの失敗ではありません。
法輪寺名物・狛虎も、おサイケ全開状態。
あ、本来の参拝は普通に出来ますよ。お参りしてる背中が超サイケに染められますが。
ここ、案外空いてるんですよね。客はいますが、混んではいない。場所がわかりにくいんでしょうか。
特にどうでもいいことではありますが、夜景が見れる舞台では、行灯の展示会も開催中。
サイケな寺をあとにして、またしても大混雑の渡月橋を渡るの図。
渡月橋より北、嵯峨エリアでも竹林のライトアップなどをやってるので、見に行きます。
立ち止まれる瞬間を探し、一瞬で撮り、奇跡的に何かが写ってた一枚。
大混雑の嵐電駅前をレミングの行進状態でくぐり抜け、
竹林の小径への道を歩いてると、野宮神社もライトアップしてたの図。
縁結び系のスポットゆえか、野宮神社は女人多し。独男の私はもちろんスルーで先へ行きます。
で、竹林です。野宮神社から大河内山荘に至る散策路の竹を、ライトアップ。
美しい。確かに、美しい。ただ、上の方をよく見ると、思いっきり電線が走ってたりします。
あと、ゆっくり歩けるだけに、馬鹿の馬鹿騒ぎも、酷し。避けようにも、逃げ場がないんですよね。
苦い隠し味が効いた幻想を楽しみながら、トロッコ嵐山駅を越え、落柿舎や二尊院へ続く道へ。
二尊院へ続く道は「思わず歩きたくなる」という「灯りと花の路」や、
小倉百人一首にちなんだ「嵐山古典文学の香り-長神の社」といったテーマで、電飾中。
本当に「思わず歩きたくなる」かどうかは知りませんが、この辺、タクシーか人力車しかないので、
どっちみち歩かないことには、家に帰れません。
出ました、花灯路名物・いけばなプロムナード。
ギンギラギンの生け花が、もっと注目せいと言わんばかりに暗闇の中で光ってました。
嵐山花灯路2010、こんな感じでしょうか。
客層は、全体的にカップルと女性グループが多し。
浮ついた男性グループ+混成グループも多く、かなりプレッシャー炸裂な状況です。
が、渡月橋付近は全体的に暗く、混雑も凄過ぎるため、細かいことが案外気にならないというか。
むしろ、ゆっくり歩ける竹林の方が、より露骨にプレッシャーに晒される感じでしょう。
有料のところでは何故か全然見かけないリア充ワナビーたちの嬌声騒音が、
カップルが放つ色気のプレッシャーよりはるかに鬱陶しかったりします。
逆に法輪寺あたりは、烏合感、強し。CGが凄いので、周囲も気になりません。
全体的に、中高年の存在感は薄し。いることはいますが、若者たちに比べると存在感、薄し。
単独男性は、ほとんどが三脚装備のカメラマン。カメラなしでうろついてる奴は、ほぼいません。
そんな京都・嵐山花灯路2010。
好きな人と行ったら、より集客策なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、集客策です。
京都・嵐山花灯路2013へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
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【客層】 (客層表記について) カップル:3 女性グループ:3 男性グループ:0 混成グループ:0 修学旅行生:0 中高年夫婦:1 中高年女性グループ:1 中高年団体 or グループ:1 単身女性:0 単身男性:1 【ひとりに向いてる度】 【条件】 |
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京都・嵐山花灯路 毎年12月中旬 嵯峨嵐山一帯で開催 17:00~20:30 嵐電 嵐山駅下車 徒歩約5分~20分 京都・嵐山花灯路 – 公式 京都・嵐山花灯路 – Wikipedia |
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