泉涌寺へ紅葉を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。
当サイトは、「京都メジャースポットの単独正面突破」 を趣旨としながら、
未訪だったり、あるいは未記事化してたりする超ジャー級スポットが、いくつかあります。
未訪 or 未記事化の理由は、色々です。単に嫌いだったり、あるいは更新最終回用に取ってたり。
また中には、完全に行った気になっていながら実は全然行けてない、などというケースもあり、
今回出かけた泉涌寺も正に、今まできちんとした記事が作れてないことを完全に忘れてたのでした。
けしからん話なのであります。 「御寺」 の呼称を持つ寺に対して、けしからん話なのであります。
泉涌寺。その名の通り、真言宗泉涌寺派の総本山である、堂々たる超メジャースポットです。
東山の南麓に於いて弘法大師が結んだ庵を、月輪大師が大伽藍の設営により再興しようとした際、
寺地の一角より清泉が湧き出てたことから現在の寺号が付けられたともされる、泉涌寺。
四宗兼学の寺として隆盛したことでも知られる寺ですが、最も有名なのは 「御寺」 の名でしょう。
四条天皇以後の多くの帝がここで陵墓を営んだため、 「皇室の菩提所」 としての地位を獲得、
維新以降も新憲法施行までその営繕・修理費は宮内省持ちだったという、ロイヤルな寺であります。
そんなロイヤルな寺に対して 「行くの完全に忘れてた」 のは、あまりにけしからん話なのですが、
しかし泉涌寺、当サイトの今までの記事の中に於いても、行くだけなら行ってるんですよね、何度か。
雲龍院の夜間拝観とか。あるいは、瀧尾神社の祭とか。もしくは、今熊野観音寺の紅葉とか。
また、サイトと無関係ながら何度か出向く機会もあり、すっかり記事を作成済みと思ってたわけです。
けしからん話なのであります。 「御寺」 の呼称を持つ寺に対して、けしからん話なのであります。
というわけで、紅葉シーズンを良い機会に今回、正面から普通に泉涌寺へ出向いてみました。
泉涌寺、流石 「御寺」 だけあって、メイン紅葉がある御座所へ入るには拝観料とは別料金が必要で、
ぶっちゃけ、そのオプション課金のオプション感が金額の多寡に関わらず微妙な感慨を生み、
足が遠のく理由でもあったんですが、今回はそのオプション料金も支払って、堂々入場。
さらに茶屋の蕎麦まで食い、全盛りでロイヤルな紅葉を拝んできました。
泉涌寺の最寄駅は、東福寺駅。というわけで、駅を出てすぐ大混雑を食らうこと、しばし。
近くの学校の下校タイムも相まり酷い混み方ですが、大半の観光客が向かうのは無論、東福寺。
逆方向の泉涌寺方面は、駅近くこそ露店の姿を見かけましたが途中でなくなり、観光客もぐっと減少。
夢の浮橋跡あたりまで来ると、迷子でさえ見かけないようになりました。東福寺、やはり人気です。
とはいえ、東大路の交差点を越えて泉涌寺へ近付くと、観光客の姿はまた増加。
破壊的な混雑は無いですが、タクシーや大型バスがバンバカ通り、落ち着いた風情はありません。
泉涌寺の塔頭である今熊野観音寺の紅葉まつり看板を見つつ、泉涌寺道へ入り、しばし坂道を登坂。
車幅ギリで出てくる様がトコロテンみたいな大型バス&タクシーをかわしながら総門を潜り、寺へ。
で、到着した大門と、背後にちらっと見えるウェルカム紅葉。
通常拝観料500円を払ってもらったパンフと、大門と、ウェルカム紅葉。
大門から見た、坂と仏殿、そしてその背後にチラ見で紅葉。
仏殿の鬼瓦と、紅葉。
仏殿の窓と、泉涌水屋形と、チラっと紅葉。
振り返れば、舎利殿と、チラっと紅葉。
引いて見た舎利殿と、やはり背後にチラっと紅葉。
そして、 「御寺」 の 「御寺」 たる所以、霊明殿。
「御寺」 ゆえか、雅なる境内では生け花コンクール何ちゃらを展示中。
さらに雅なる御座所の前では、笹屋伊織か何かの茶屋&売店が営業中。
で、頭上に注意しながら、そして左奥の茶屋から漂うそばの匂いを嗅ぎながら、御座所へ。
御座所へは、靴を脱いで上がります。袋無し+靴放置。その程度の人数ということです。
上がってすぐのところに坊さんがスタンバってる受付あり。ここで特別拝観料300円を払い、中へ。
皇族の方々が食事をされる部屋を見て、何か前時代の洋風インテリアみたいだなとか思ってみたり、
さっき通り過ぎた茶屋を建物の内側から眺めて無意味な悦に入ったりしたのち、本命の庭園へ。
で、庭園の紅葉と、人間。
昼間なのに妙な照明になってる、紅葉。
やはり昼間なのに妙な照明になってる、紅葉。
妙な照明になってる庭園の紅葉と、人間。
紅葉の下で隠れてる、何ちゃら灯篭。
松とのコントラストが強烈な、紅葉。
紅葉とのコントラストが強烈な、お堂の天辺玉。
観覧スペースが狭いため、ごった返してる人間と、紅葉。
という感じで、ロイヤルなる御座所の紅葉、堪能させていただきました。
で、御座所を出たんですが、入る際にはスルーした茶屋のそば席が、まだ営業中。
特別拝観料を払ったなら、ここも寄るか。と、意味不明の論理2割+単なる空腹8割の動機で入店。
店内は、茶屋というより完全に休憩所のラフな風情。実際、休憩だけなら勝手に出来るみたいでした。
有料メニューは、そば500円のみ。特別拝観料を払ったリッチな私は、無論そばをオーダーします。
キャッシュオンデリバリーで来た、そば。通天もみじ感が、微妙にあるような、ないような。
そばの味は、袋そばに揚げ・出来合いの出汁・麩・ほうれん草が載った感じ。要はそのままという。
しかし、私と同じく貧乏性の浪費癖が発動する人は多いのか、そば、私の次くらいの人で、売り切れ。
出汁の匂いに釣られて茶屋へ入ってきた爺さんが、売り切れか売り切れかと、残念がってました。
で、帰りがけに見た、楊貴妃観音堂の紅葉。
同じく帰りがけに見た、大門の脇の紅葉。
で、帰ります。あ、中でやってた生け花展示、大門にも置いてたんですね。
泉涌寺、今までの当サイトの記事では塔頭ばかり見てきましたが、その塔頭の紅葉もなかなか。
天気が曇って来たので写りはダメダメですが、戒光寺の奥の紅葉も、かなり良い感じになってます。
近くの学校から聞こえて来る学生の声や、幼稚園児の声をBGMにしながら、愛でること、しばし。
二十五菩薩のコスプレ行列が有名な即成院にも、なかなかいい感じの紅葉あり。
が、曇りのせいか時間のせいか、見物人は少なめ。石の犬が、独り占めするように愛でてました。
泉涌寺、駐車場所は大門前だけなので、車で来る客は塔頭が完全通過になってしまうんでしょうか。
もったいないとか思いながら、トコロテンのように総門を潜る大型バスの脇を通って、帰りましたさ。
客の大半は、中高年。それも、ツアーの中高年です。
特に御座所庭園へ入ってくるのは、もう95%くらいが中高年じゃないでしょうか。
ツアー中高年のテイストは、ベタを通り越して懐かしさでほっこりするような感じであり、
制服のバスガイドに集合写真を撮らせたり、歌い出したりと、実に昭和でした。
他の客は、中年夫婦や中高年女性のグループが散見される程度。
いずれもごく普通の観光客であり、特に問題行動をやらかすような輩はいません。
カップルの姿は、若い夫婦がいる程度で、ほぼなし。女性グループ&混成グループも、同様。
混成グループは、イレギュラー的に中国人グループが目立った程度でしょうか。
単独は、カメ爺が若干いる程度。女は、普通の観光客と近隣風が微量。
そんな泉涌寺の、紅葉。
好きな人と観たら、より御寺なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、御寺です。
【客層】 (客層表記について) カップル:微 女性グループ:0 男性グループ:0 混成グループ:微(中国人) 子供:0 中高年夫婦:2 中高年女性グループ:2 中高年団体 or グループ:6 単身女性:微 単身男性:若干 |
【ひとりに向いてる度】 【条件】 |
泉涌寺
京都市東山区泉涌寺山内町27
9:00~16:30
京都市バス 泉涌寺道下車 徒歩約10分
JR奈良線 or 京阪電車 東福寺駅下車
徒歩約15分
御寺 泉涌寺 – 公式
泉涌寺 – Wikipedia